うっかり現像に出し忘れていたブローニーフィルムが出てきたので、1年(以上ですが...)越しのご対面となりました。
昨年初夏に京都に行った際のもので、うっかり鞄の中でHOLGAの裏蓋が開いちゃって半数以上パアになっていたのですが、フィルム冒頭のものはなんとか無事でした。よかった...。
奇跡のような和カラーの京都タワーが残っていたので、いつもながら撮影時以上にきれいに焼いてくれるフジカラーのラボに感謝しつつ、アップしておきます。(500pxにアップしましたので、大きいサイズはこちらでどぞ。)
実は初めて行った渡月橋。
HOLGA使いはじめ当初はAGFAフィルムでトイカメラっぽい、キッチュな感じに撮るぞーとがんばってみたりしてたんですが、腕もあってどうも自分の好みに仕上がらない。ところがあるときたまたまフジに変えたところどんぴしゃ。そのトーンに感動し、いまではフィルムはフジ一本です。
HOLGAは暗いレンズなので、直射がんがんな日にお外で撮るとすこーんと抜けて、適度に湿度のあるいい絵が撮れるんですよね。日本の空気感撮るにはフジのフィルムが相性がいいなあと思っています。
さて、実は今年エーパワーというメーカーからデジカメ用のHOLGAレンズキットが発売になりました。(ソースはタロウさんのこちらの記事です。ありがとうございます!)
なんと手持ちのデジタルカメラをトイカメラ化してしまうというレンズ!すてき!これは試さねば!ということで、早速手持ちのE-P1用のレンズをAmazonで注文。福岡旅行にあわせて使ってみました。
装着するとこんなカンジ。
どちらも夕暮れなのはたまたまです...たぶん...
ファインダーで写り加減も確認できるし、そもそもHOLGAのピントなんて目測だし回すの固いし。でも、やっぱりデジタルカメラなんですね。ファインダーでみていたものを焼き付ける。HOLGAっぽいぼけや周辺光量を再現しても、どこか鮮明すぎるんです。空気感が足りない。
そこで、「あ、やっぱフィルムなんだ」と再認識したのです。
レンズが目ならフィルムは心。どんな風に感じたか残してくれるのはフィルムなんですね。
あとは現像ラボの力も大きいと思っていて、現像&定着力。RAWデータなので焼き加減は自分の裁量次第。フィルムにまだまだ追いつけないけど、そのときのいい空気を残せるよううまく付き合いながらやっていきたいです。
多分フィルムってこれまで以上に嗜好品になっていって、おそらく一般用のものはあと数年、持つかなというところだと思うのです。製品が市場に残ってラボがあり続ける限り、沢山ではなくてもこれからも使い続けたいと思います。
同時にデジタル時代の表現方法も模索したい今日この頃でした。
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